【2012 NXR INSTINCT】
本日はTIMEの2012年モデル、【NXR INSTINCT】をご紹介します。
◆【NXR INSTINCT】はTIMESPORT社初のフロント三角にモノコックを採用したフレームです。しかし通常のモノコックフレームとは一線を画し、TIMESPORT社が得意とするRTM(レジントランスファーモールディング)工法によって造られています。
◆現在、カーボンフレームメーカーは星の数ほどあれど、カーボンを繊維から編み込み、自社で全ての行程を行っているメーカーは片手で数えられるほど希少です。そしてその一つがTIMESPORT社です。製造工程の「RTM(レジントランスファーモールディング)工法」は他社の大多数であるプリプレグ方式が金型の内にカーボンの板を貼り付け、バルーンでその内側から圧力をかけるのに対し、TIMEはまずフレーム各部の形状をした「ロウ」を作り、その上に自社で編み込んだカーボンを「履かせて」行きます。「ロウ」は成形後に融解させて吸い出す為、プリプレグ方式のようなバルーンの残留やフレーム内のシワは決して残りません。
◆こちらはブラックホワイトカラー↓
◆こちらはブレックレーベルカラー↓
モデル名 | 税込価格 | フレーム+フォーク重量 | カラー | サイズ | BB規格 | シートポスト | FD | ヘッドベアリング | 備考 |
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RXRS ULTEAM BlackWhite | 399000円(Di2仕様441000円) | 1495g | ブラックレーベル | 6サイズ | BB30(Di2仕様BB86) | 専用トランスリンク | 直付 | 1-1/8 | Di2仕様にはデュラエース用・アルテグラ用2種有 |
NXR INSTINCT BlackLabel | 409500円(Di2仕様462000円) | 1495g | ブラックホワイト | 6サイズ | BB30(Di2仕様BB86) | 専用トランスリンク | 直付 | 1-1/8 | Di2仕様にはデュラエース用・アルテグラ用2種有 |
◆ここでTIMESPORT社の簡単な歴史をご紹介します。
西暦 | 概要 |
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1986年 | TIMESPORT社はクリップレスペダルメーカーとして創業しました。最初に発表したのは『50.1RACING』と呼ばれるペダルでした。 |
1989年 | TVT/HM92フレームを駆ったグレッグレモンがツールドフランスに優勝。TVT社は以後、TIMESPORT社に吸収合併されました。『50.1』は『エキップペダルシリーズ』へと進化。 |
1993年 | TIME社初のフレーム『Helix(エリックス)』を発売。現在では当たり前となった同じスケルトンでも剛性や弾性の違うチューブを使い、乗り味を変えるフレームの先駆けとなりました。 |
1999年 | 前三角にアルミを配したモデル『アルナム PRO』を発売。カジノチームに供給され、『カジノレプリカ』と呼ばれました。 |
2000年 | ボンジュールチームと共に『VX PRO』を開発、2002年に一般販売されました。当初は『ボンジュールレプリカ』と呼ばれていました。 |
2003年 | それまで変更のなかった『エキップペダルシリーズ』からフルモデルチェンジし、新しいペダル『インパクトペダルシリーズ』を発売。 |
2004年 | 『VXRS』を発売。初のカーボンラグを使用したモデルで、クイックヘッドセット、トランスリンクと呼ばれるインテグラルシートポスト、左右異型チェーンステーなど、現在の主流を形とした革新的なフレームでした。 |
2005年 | 新しいペダル『RXペダル』シリーズを発売。TIMEペダルの特徴はそのままにより軽量化し、より広いプラットフォームを採用しました。 |
2009年 | 『RXR ULTEAM』を発売。TTバイク『RXR』の開発から得た情報をフィードバックし、『VXRS ULTEAM WorldStar』まで進化した『VXRSシリーズ』の後継車種として発売されました。 |
2010年 | TIMESPORT社初のモノコックフレームとして『NXR INSTINCT』を発売。モノコックでありながらRTM(レジントランスファーモールディング)工法で作成されていました。 |
同時に『iCLICペダルシリーズ』を発売。プリオープンシステムを採用し、最も装着の簡単なペダルとして登場しました。 | |
2011年 | 『RXRS ULTEAM』を発売。『RXR ULTEAM』の剛性をよりアップさせ、より進化させたフレームとしてリリース。 |